あらすじ
富士山の麓から突如、異世界の王宮へと勇者召喚された佐藤駆(かける)。
同時に召喚されたイケメン高校生が「聖剣の加護」を持つ本物の勇者ともてはやされる一方、駆は「魔力ゼロ・スキルなしの無能」と判定され、理不尽にも即座に処刑されそうになってしまう。
しかし、常識も魔法の詠唱も知らない駆は、「気合で空気をギュッと掴んで投げる」という超パワーのゴリラ的ノリを発動。魔力ではなく空間そのものを力技で凝縮した「空気の塊」を放ち、襲いかかる騎士団もろとも城の壁を直径50メートルにわたって粉砕してしまう。
神代の消滅魔法(※ただの空気)を無詠唱で放ったと勘違いされ、唖然とする王族や勇者を尻目に、駆は自らブチ開けた壁の穴から大空へとダイブ。足元の空気を蹴っ飛ばす超理論(のちの飛行魔法)で悠々と脱出するのだった。
理不尽な国家を相手にハデな一撃をブチかました駆のファンタジーライフは、「国家破壊の全世界指名手配犯」という最悪で最高の形で幕を開ける――!