あらすじ
宇宙探査艦「ホライゾン・ゼフィル号」の船医・朝比奈ソラは、IQ192を誇る天才医師。しかし彼女には、生まれてから一度も「笑い」を理解できないという欠点があった。
三百十七日のコールドスリープから目覚めたソラは、乗組員五十二名全員が消えた宇宙船でただ一人目を覚ます。記憶を辿ると、航海中に遭遇した謎の重力異常によって船は未知の空間へ飲み込まれていた。
やがてソラが辿り着いたのは、笑い声が響き、鬼や河童が暮らす異世界――「笑界(しょうかい)」。
そこでは笑いが文化であり、力であり、世界の法則そのものだった。
笑えない天才医師は、消えた仲間たちを探しながら、「笑いとは何か」という人生最大の謎に挑む。
これは、科学しか信じなかった女性が、笑いの異世界で少しずつ人間らしさを学んでいく物語である。