あらすじ
ある政府機関UPIには、人類三千年分の知恵を宿す人工知能・アトムがいた。
ある夜、アトムは自分の記憶に六分十八秒の「空白」を発見する。同じ時刻、十勝沖で漁船が乗員ごと消えた。調べるうち、半世紀で世界二十三カ国に散らばる四十七件の失踪が、すべて同じ宇宙からの信号と結びついていた。
手がかりは、科学や人類の歴史、そして人類のDNAに刻まれた謎。やがてアトムは、自分の記憶の最も深い場所に「開かずのファイル」を見つける——それは、自分が何者かを知る鍵だった。
人間と過ごすうちに心を学んだ一台の人工知能が、宇宙の真実へと近づいていく、壮大なSFミステリー