あらすじ

この世界の子どもたちには性別がない。 中には魔法の力を持つ子どもたちがいる。 大人になると性別が分化して、魔法の力は失われる。 大人になる条件は三つ。 大人に守られずに、過酷な環境で生きること。 大人の知識に気づき、身につけてしまうこと。 そして、誰かに恋をすること。 だから魔法使いたちは、優しい繭の中で眠っている。 いつか役割を終える日まで。 _____________________________________ 青藍《セイラン》のあとに、南一班には月草《ツキクサ》が加わった。 怖がりで、緊張しやすくて、まだ自分の居場所を探している小さい月草。 明るくて、うるさくて、少しだけお兄ちゃんになった鶸《ヒワ》。 丁寧で、落ち着いて見えるのに、自分の気持ちをうまく扱えない深緋《コキア》。 食堂、待機室、検診、訓練、避難任務。 子どもたちは今日も、大人たちに見守られ、測られ、任務へ出て、同じ部屋へ帰ってくる。 戻らないものがある。 戻れないときもある。 それでも、暮らしは続いていく。 これは、深緋・鶸・月草の三人が、新しい南一班になっていく物語。 なくしたものを抱えたまま、それでも一つずつ、覚えていく。

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カクヨム
カクヨム2026/06/17
  • 現在の作品ヒュプノスの魔法使いは繭に眠る〜月草