あらすじ

ウェディングプランナーとして働く天音美桜(あまねみお)は、 誰よりも“幸せな瞬間”を見届ける仕事をしていた。 愛を誓い合う言葉。 涙を流して抱き合う家族。 「これからもずっと一緒にいます」という約束。 毎日のようにそんな光景を見ているのに、 美桜は“永遠”というものを信じられずにいた。 幼い頃、 父は突然家を出ていった。 「絶対に幸せにする」 そう言っていた母も、 いつしか疲れ切った顔で泣くようになった。 そして過去の恋愛でも、 未来を約束した恋人に裏切られた。 だから美桜は、 誰かを本気で愛するほど、 「いつか失うかもしれない」 という恐怖から逃げられなかった。 そんなある雨の日。 仕事帰りに倒れた女性を助けていた救命士・神崎玲司(かんざきれいじ)と出会う。 ぶっきらぼうなのに優しくて、 誰よりも命を大切にしている人。 「今日を生きてるだけで十分だろ」 そう笑う玲司に、 美桜は少しずつ惹かれていく。 けれど、 愛されるほど怖くなった。 同棲。 結婚の話。 “家族になりたい”という言葉。 幸せになりたいだけなのに、 どうして心は不安になるのだろう。 未来を信じたい。 でも、壊れるのが怖い。 これは、 “愛されること”が怖かった二人が、 不完全なまま幸せを選んでいく、 切なくて優しい大人の恋愛物語。

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小説を読もう2026/06/17
  • 現在の作品幸せになりたいだけだった、君と