あらすじ

村で一番の地主である香久夜(かぐや)家。愛芽の母親は香久夜家の住み込みの従者で、その名残りで愛芽と妹の汀子(ていこ)も香久夜家に仕えて生きていた。 愛想が良くて可愛い妹は、主人である代吉(しろきち)様の寵愛を受けており、我儘放題生きていた。 そして愛想のない地味な私の顔を見たくないと、顔隠しの布をつけて過ごせと命じてきた。 「私もこの顔、好きじゃないからいいんだけど……」 そう思いながら過ごしていた時、代吉様の息子で香久夜家の嫡男になる仁郎(にろう)様に見つかり、顔を見せろと執拗に迫られることに。 「お前、何で愛人擬きの汀子の命令を優先するんだ。俺は香久夜家の嫡男、俺の方が上だろ?」 首を掴まれ、このままでは危ないと思った私は、渋々顔隠しを外すことに。 こんなのっぺらで地味な顔を見ても、面白くも何ともないのに——……。 だが、仁郎の反応は違った。 「気に入った。お前、名は何だ?」 「愛芽と申します」 「愛芽か。お前は今日から、俺専属の従者になってもらう。二度と他の奴の命令に従うな」 その執拗は、一見甘いようで地獄のような苦しみを伴う——……♡

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カクヨム
カクヨム2026/06/17
  • 現在の作品香久夜家に仕える従者への溺愛。その執拗は甘くて、地獄……