あらすじ

親友の青柳莉奈は、ショップの規約違反を見つけて通報することに夢中になっていた。とはいっても、普通のクレームではない。数百円の安い雑貨をわざと買い、届いた箱の中に「星5レビューのスクリーンショットで電子ギフト券をプレゼント」という小さなカードが入っていないか探すのだ。見つけた瞬間、彼女は出品者に連絡し、規約違反を理由に、いわゆる迷惑料を要求した。 最初は五千円。次は一万円。味を占めた莉奈は、手作りの小物で細々と生計を立てているような小さな店まで狙うようになり、スクリーンショット、運営への通報、SNSでの拡散をちらつかせて、何度も相手を脅した。 私は何度も止めた。 「莉奈、気に入らないなら正直にレビューを書けばいいし、規約違反だと思うなら運営に報告すればいいじゃない。個人的にお金を要求するのはやめなよ。ネットの向こうにどんな人がいるか分からないんだから、追い詰めすぎたら危ないよ」 莉奈は私の部屋のソファに寝転がったままスマホをいじり、まぶたさえ上げなかった。まるでつまらない冗談を聞いたように、鼻で笑っただけだった。 「平気だよ。あの人たち、私のことなんて見つけられないから」 そのときの私は、どうして彼女がそこまで言い切れるのか分からなかった。けれど、黒いパーカーを着た男が包丁を握って私の玄関に立ち、何度も何度も私の体に刃を突き立てた瞬間、その理由を知った。莉奈は商品を買うたび、配送先をすべて私の住所にしていたのだ。

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小説を読もう2026/06/17
  • 現在の作品親友に殺された私、死ぬ半月前に戻ったので今度は彼女を逃がさない