あらすじ
8年前、クロスロード・エンターテインメントのオーディションに合格した4人の少年たちが集められた。
リーダーの蒼井律は、仙台から夢だけを持って上京してきた15歳。天才でも秀才でもない。ただ誰よりもステージを愛していて、誰よりもグループを信じていた。
動員が片手で数えられるライブが続いた。事務所からはメンバーの入れ替えを提案された。メインボーカルは脱退を申し出た。それでも律は「続けよう」と言い続けた。笑いながら、泣きながら、前だけを向いて。
結成から8年。QUARTZはついにメジャーデビューを果たした。
でもここからが、本当の始まりだった。
新しいファンが増えた。仕事が増えた。夢だったものが現実になっていく。その輝きの裏で、静かな変化がグループの内側に忍び込んでいた。事務所との摩擦、古参ファンと新規ファンの温度差、メンバーそれぞれが抱える葛藤。そしてずっと前だけを向いてきた律が、初めて立ち止まる。
これは、5つの光がひとつになるまでの物語。
そして8年間、どんな夜も客席を照らし続けてくれた鉱石たちへの、長い長いラブレターだ。