あらすじ
50年に一度の聖女召喚。そのはずが、なぜか二人同時に呼ばれてしまった。
一人は、正統な聖魔法を持つ「本命の聖女」。
もう一人は、魔力だけは異常に高いのに、聖魔法はほぼ使えない「はずれ聖女」。
それが、私・実里(みのり)だった。
王宮からは戦力外扱い。
その代わりに与えられたのは「自由に生きていい」という言葉だけ。
「じゃあ、カフェでもやろうかな」
王都のはずれで、のんびりお店を始めることにした私。
料理に家庭菜園、ちょっとした雑貨づくり。
……のはずだったのに。
なぜか作物はよく育ち、料理は疲れが取れると評判に。
さらには騎士団や王宮にまで影響が出はじめる。
一方で、本命の聖女は過酷な任務に追われていた。
気づけば私は、戦わずして国を支える“もう一人の聖女”になっていた。
これは、落ちこぼれと呼ばれた聖女が、趣味で世界をじわっと救ってしまうお話。