あらすじ
――ギチギチのランドセルを背負った、大人の身体の小学生。
社会に疲れ果てた三十歳のサラリーマン・天谷小次郎。ある夜、自称『神様』の「人生、もう一回やってみるか?」という誘いに、ついうっかり頷いてしまった。記憶を持ったまま、小学校入学からやり直し。よし、今度こそ悔いのない人生を――。
と、意気込んで迎えた翌朝。両親は若返り、妹は赤ん坊。なのに、なぜか俺の身体だけが、三十歳のまま。
突如送られてきた、新品の自由帳、その1ページには神からの衝撃のメッセージ。
『身体、子供にするの忘れとったわ。ごめんちゃい! でも周りはみんな、君を小学一年生やと思てるから安心してや!』
何も安心できねえよ‼︎‼︎
見た目も中身も三十歳。周りの認識だけ、ピカピカの小学一年生。
かくして始まる、三十路のおっさんの人生再履修。入学式で頭を撫でられ、給食のおかわりじゃんけんに本気を出し、身長百七十センチで通学帽をかぶる。通報されないのが奇跡である。
だが、ふざけた毎日の中で、ふと気づく。
あたりまえにそこにあって、大人になって失くしていたもの。
あの日々を、もう一度。……この暑苦しい身体のままで。
神様の雑すぎるミスから始まる、笑えて、ちょっと泣ける人生やりなおしコメディ!