あらすじ
維新後。
人と妖が、か細い絆を紡ぎながら
共に生きていた時代。
儚くも優しく、妖たちと契りを結ぶ一族があった。
その者たちは 神結(かむゆい) と称され、
江戸の世まで重宝されてきた。
神結の中でも、ひときわ深く妖と結ばれる者──
それを 月宿(げっしょく) という。
月宿が結ぶ絆は、
その身が滅びるその時まで断たれない。
たとえ封じられようと、
たとえ時が隔てようと。
──月宿の結びは、死すら断てぬ。
少女、月代 紗夜。
かつて妖たちと共に戦い、
そして失った絆を胸に。
いま、月の宵の下、
再びその縁を辿り始める。