あらすじ

空が真っ赤に燃えていても、今日のご飯はため息が出るほど美味しい

終わらない自動化戦争によって、世界はとうの昔に崩壊した。
空にはミサイルが尾を引いて飛び交い、遠くの廃墟では無人のAI兵器同士が永遠に殺し合いを続けている。
だが、そんな「世界の終わり」の真っただ中で生まれた子供たち―― Ω(オメガ)世代にとって、それはただの『日常風景』でしかなかった。

農家の少女・オミにとって、頭上を飛ぶ殺人ドローンの群れは「ちょっとした通り雨」のようなもの。
彼女たちが本当に恐れるのは、遠くの街を吹き飛ばす爆弾ではなく、迫り来る「冬の飢え」だ。

大破した兵器の排熱口で暖を取り、旧時代のスマホアプリで危機をやり過ごし、今日もオミたちは泥だらけになって畑を耕す。
極寒の冬を越えるため、冷え切った体に染み渡る熱いスープと、噛みしめるほど甘い根菜を力いっぱい頬張るのだ。

これは、狂ってしまった世界をたくましく、そして「美味しそうに」生き抜く、終わりの時代の子供たちの日常と食卓の物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/16
  • 現在の作品Ω世代の食卓