あらすじ
それは異世界で最強と恐れられた吸血鬼の王、ゼラール(のちのゼロ)の持つ固有能力。
しかし、生まれつき吸血鬼の象徴たる「牙」を持たない彼は、一族から「出来損ない」と蔑まれ、極東の島国・日本の片隅にある古い下町へと追放されてしまう。
魔力も金もなく、行き倒れかけた彼を拾ったのは、無骨な町内会長のケンジだった。
「いいか兄ちゃん。郷に入れば郷に従え。うちのルールを守ってもらう」
手渡されたのは、吸血鬼の指先には似つかわしくない「竹箒(たけぼうき)」。
牙なき王は、温かい味噌汁の美味さに震え、たくあんの硬さに大苦戦しながらも、人間たちの温かい『隣人の掟』を学び始めていく。
だが、そんな平和な下町に、ゼロを狙う一族からの冷酷なる『緋色の追跡者(刺客)』が迫り狂い――!?
「牙がなくとも、守ることはできる」
下町の平和(とルール)を乱す奴は、同胞だろうと重力で叩き落とす!
牙を失った夜の王の、騒がしくも熱い現代人間界適応ライフ、ここに開幕!