あらすじ
四名家の一つ、クレハルト家に生まれた少年レグルス。
祖父に憧れ、扱いの難しい東方の武器《打刀》を選んだ彼だったが、才能はなかった。
兄は騎士剣の天才。
姉は魔法の天才。
父も祖父も名高い実力者。
そんな家族の中で、レグルスだけが冒険者試験に落ち続ける落ちこぼれだった。
しかしある日、訓練場の崩落に巻き込まれた彼は、地下遺跡で一冊の魔導書と出会う。
名はセレス。
古代文明の叡智を宿す、女性人格のグリモア。
そしてレグルスは、成長限界を持たず、未知の領域へ踏み込む者の力――《未踏領域》に目覚める。
魔王を倒す勇者の物語ではない。
世界には、大森林の奥、奈落の底、空の果て、塔の頂に、魔王すら霞むほどの強者たちが存在する。
これは、才能なき少年が刀を振り続け、誰も踏み入れたことのない場所へ進んでいく物語。
星すら斬るまで、彼は振り続ける。