あらすじ
世の中には、科学の光では照らしきれない「奇妙な闇」が存在する。
夜毎やってきては官能の契りを結ぶ、衝立の中の妖艶な女(1話)。
戦に敗れた前領主の亡霊が、夜の城で差し出してきた一枚の地図(2話)。
阿弥陀如来の「真の慈悲」を掴むため、雪解けの水溜りへと消えた若き妻(3話)。
そして、暗闇の中に一番恥ずかしい部分だけがポツンと浮かび上がってしまった耳なし芳一の、あまりにも哀しきバグ(10話)――。
著者が、小泉八雲の怪談、昭和の痛快な時代劇、そして歴史の隙間に消えていった者たちの執念をベースに、落語のオチのようなブラックユーモアと、背筋が凍りつくサイコホラーを多角的に織り交ぜて描き出した、一話完結型の怪奇ショートストーリー集(全十三話)です。
日常のすぐ裏側に潜む狂気。
読む者に心地よい戦慄と、忘れがたい奇妙な余韻を残す十三の物語。
一度足を踏み入れれば、あなたもこの奇妙なマルチバースの虜になる。
怪談・ホラーファン、奇妙な味の小説を愛するすべての読者へ贈る至高の短編集。
(※各話に「性描写あり」「残虐描写あり」のセルフレイティングを含みますが、全年齢で安全にお楽しみいただける格調高い文章にリライトされております)