あらすじ

ベルナ・セルフィードは、王都から遠く離れた辺境の村で暮らす十三歳の魔女見習い。  厳しくも優しい母ミラベルは村一番の魔女。  ぶっきらぼうで口が悪い父オルファスは、書庫にこもる偏屈な錬金術師。 「魔石はね、最後に急かすと拗ねるの」  工房で薬草を刻み、魔石を磨き、今日も母の小言に耐える日々。  村の暮らしは嫌いじゃない。でも、胸の奥はどこか窮屈だった。  王都の学院や大きな図書館、そういうところを見てみたい。  自分の実力がどこまで通用するのか知りたい。  そう願っていたある日、工房に思いがけない客が訪れる。 「ミラベル・セルフィード殿。女王陛下より、書状をお預かりしております」  母は封書を受け取り、父が面倒くさそうに呟く。 「……レティシアか。面倒事だろう」  レティシア。それは、この国の女王の名前だった。  どうやら私の両親は、ただの田舎の魔女と錬金術師ではなかったらしい。  これは、何者でもなかった魔女見習いの少女が、自分の才能と向き合いながら、少しずつ世界を広げていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/16
  • 現在の作品田舎魔女ベルナは王都に行きたい。