あらすじ
夜ごと見る悪夢の中に、誰かがいる。
名前も知らないのに、なぜか泣きそうになる。
そんな夢を、紫月葵はずっと一人で抱えてきた。
高校入学の日、謎の幽霊・真神零士に触れた瞬間、
葵の目には「魂」が見えるようになってしまう。
零士の弟で死神の真神昇也。
そして霊体として現世に残り続ける兄・零士。
ふたりはかつて、「セイン・ルカード」という
ひとつの魂だったという。
そして葵自身も、冥界を救うために命を散らした
英雄「キルハ・シェイド」の転生者だと知る。
前世で愛した魂が、ふたりに分かれて隣にいる。
どちらも本物の温もりで、どちらも本物の痛みで、
葵の心を揺さぶり続ける。
そして——かつて封じたはずの敵が、再び動き始めた。
過去に失った愛と、今ここにある愛。
ふたつの間で揺れながら、葵は剣を握る。
この物語は、「死」から始まる愛の話。