あらすじ
神の力を使うには、祈りより先に決裁がいる。
文化庁から神務庁へ出向した若手公務員・波多野承平は、全国の稲荷から集まる神気データを管理する「INARI運用課」に配属される。
神隠し、祟り、呪物、荒ぶる神々。
現代日本で起きる怪異は、今日も行政手続と決裁によって処理されていた。
浅草の路地裏で発生した異常現象「界門」。
研修で現場に同行した波多野は、取り残された男性を救うため、思わず神に祈る。
その祈りに応えた声は、決裁も手続も無視して告げた。
「貸しだぞ」
現代日本の神々を、行政が管理する。
神威行政ファンタジー、開庁。