あらすじ
「割のいいバイトがある」と聞かされ参加することに。
提示された内容は、賞金を懸けた“鬼ごっこ”への参加だった。参加者はおよそ五十人。ルールは単純で、七日間、島内で“鬼”から逃げ切ればいい。それだけだった。
舞台となる島には住宅やホテル、コンビニなどが残され、生活に必要な物資も用意されている。
鬼から逃げるための行動に制限はない。隠れることも、移動することも、あらゆる手段が許可されている。そして最後まで残った者には、報酬として一億円が支払われる。
ただのサバイバルゲーム。そう聞かされれば、危険はあっても遊びの延長程度にしか思えなかった。
しかし、島に足を踏み入れたときから、どこかが噛み合わない違和感があった。
説明されていたはずの「鬼ごっこ」と、実際に待ち受けているものの間には、埋められない温度差がある。
それが遊びの範囲を超えているのではないかと気づくのは、まだ少し先のことだった。