あらすじ

悪役令嬢シャルロッテは追放された。辺境の村に放り出され、身一つで途方に暮れていた。 蜂がいた。たくさんいた。 普通なら逃げる。でもシャルロッテは逃げなかった。 前世の記憶がある。前世は養蜂家の娘だった。蜂の扱い方は体が覚えている。 「……あら、この子たち、元気ね」 蜂に好かれる体質だった。前世から。 村の端に放置された養蜂場を引き継ぎ、シャルロッテの田舎スローライフが始まる。蜂蜜を採って、村に売って、たまに隣の養蜂家のおじいさんに怒られて。 問題は、このおじいさんの孫が、無口すぎて表情のない青年だということ。蜂を見るときだけ目が優しくなるニクラスは、蜂蜜の味で花の種類を当てる特技を持つ。 言葉の足りないその男は、想いを伝えるとき——言葉の代わりに、一年かけて育てた蜂の蜜を一瓶だけ差し出してくる。 王宮には戻りません。ここの蜂蜜が、世界でいちばん甘いので。

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カクヨム
カクヨム2026/06/16
  • 現在の作品追放された悪役令嬢に、無口な養蜂家が蜂蜜で求婚してきます