あらすじ
日本代表キャップ歴代最多タイの127。プレミアリーグの名門で中盤の心臓として君臨した男——神崎遥一。
31歳、全盛期のさなかに引退。
「ピッチの上から見える景色には、限界がある」
その言葉だけを残し、指導者の道へ。
欧州でコーチを経験し、ブンデスリーガの中堅クラブを率いて躍進させた神崎が、36歳で日本代表の監督に就任する。
ベスト16の壁を何度も超えられず、期待と失望を繰り返してきた日本代表。
「水のフットボール」と名付けた革新的な戦術。
常識外れの選手選考。
メディアの批判。選手との衝突。
すべてを引き受け、神崎はたった一つの問いに答えを出す。
——日本は、世界の頂点に立てるのか。
アジアカップ制覇、W杯予選の死闘、エースの負傷、信念の揺らぎと再生。
そしてワールドカップ本大会——ドイツ、スペイン、ブラジル、フランス。世界最強の壁が、次々と立ちはだかる。
戦術を極限まで描き込んだ、超長編サッカー監督小説。
これは、一人の男と二十六人の選手たちが起こす、日本サッカー史上最大の革命の物語。