あらすじ
森の奥にすむ妖精ピルケは、花や木の声はもちろん、石ころや落ち葉、身のまわりのものの声まで、ピルケにはちゃんと聞こえます。困っている声を見つけると、放っておけない心やさしい妖精です。
ある朝、道ばたの草花たちから「古いほこらのほうで、変な声がする」と聞いたピルケは、森の奥へ向かいます。そこで出会ったのは、えらそうなのに困っていて、おなかをぐうぐう鳴らしている不思議な犬。じつはその犬は、バチが当たって犬の姿になってしまった元神様でした。ピルケは、犬のあめちゃんと出会い、少しずつ「助けること」の意味を知っていきます。ただ何かをしてあげるだけではなく、そばにいること、そっと寄り添うこと、相手の声をちゃんと聞くことも、誰かを助ける力になる。これは、やさしい妖精ピルケと、ちょっと変な犬神さま・あめちゃんの、小さくてあたたかな冒険のお話です。