あらすじ
この世界は「音」でできている。
誰にも聞かれなくなった音はやがて消え、世界からも失われていく。
12歳になると、子供たちは楽器を持ち、“選定式”に参加する。
そこで音石に選ばれた者だけが、音を扱う存在──音の勇者となる。
リナはオカリナを持つ少女。
特別な目的があるわけではないが、選定式で誰にも聞こえないはずの“音”を聞いてしまう。
それは、忘れられかけた音の声だった。
やがてリナは知る。
世界で起きている異変は怪物ではなく、誰にも聞かれず消えていった音の残響だということを。
彼女は戦うのではなく、“聞く”ことで世界の欠けを埋めていく旅に出る。