あらすじ
結婚10年。真面目で優しい夫との、ありふれた幸せ。
私はそれで満足していた――あの日、セレブな友人と再会するまでは。
芽生えた劣等感と、歪んだ見栄。
私は夫を「競争に負けた平凡な男」と見下し、冷遇し、単身赴任へ追いやった。
さらに、父親を慕う幼い娘の心に、少しずつ毒を注ぎ込む。
『パパは別の女の人と遊んでいるのかもよ』
2年後、娘は私の言葉通りに父親を敵と見なし、家庭は完全に崩壊。離婚が成立した。
自分が悪者になりたくない私は、さらに嘘を重ねる。
『パパは私たちを捨てて、約束の養育費も一度も払ってくれないの』
母親を健気に支えるため、自分の全てを犠牲にして生きるようになった娘。
だが10年後、娘が20歳になった夜。
ついに、私がつき続けた「嘘」の代償を支払う時がやってくる――。
歪んだ母親が自業自得で全てを失う、因果応報の結末。