あらすじ
侵略国家スミリン皇国により、滅亡寸前まで追い詰められた小国カルトリアン。
軍神と謳われた将軍は生死不明、放った暗殺者も消息を絶ち、国王ナザレフは絶望の淵にいた。
そんな彼に、臨月を間近に控えた実の娘・カトリーナは狂信的な笑みを浮かべて告げる。
「神はまだ、私たちを見捨ててはいません」
彼女には、誰にも言えない秘密があった。3歳になる第一子グスタフ、そして腹に宿る第二子は、世間には隠し通さねばならない「実父ナザレフとの間にできた不義の子」なのだ。
血筋を残すため、そして国を救うため、カトリーナは戦女神テレザの像に五体を投げ打ち、三日三晩祈り続ける。
「このお腹の子をいかようにしても構わない。だから、国を、私たちを救って——」
奇跡は起きた。敵国の皇帝は急死し、侵略軍は敗走。しかし、カトリーナが産み落としたのは、目も耳も言葉も、手足すらもない異形の赤子だった。
国を救った「神に愛された子」として育てられる御子。だがカトリーナは知る由もなかった。
彼女の悲痛な願いを聞き届けたのは、慈悲深き女神などではなく、封印されし悪魔ジグソーであったことを。
悪魔に奪われた五感と手足を取り戻すため、膨大な魔力と魔導技術の義肢を纏った少年が、悪魔の部下たちを狩るダークファンタジー、開幕。