あらすじ

「ひと冬を、誰も死なせずに越させられたら――妻と認める」 家柄も持参金もない私が、辺境伯に求められた理由はそれだけだった。 毎年、冬に人が死ぬ領地。荒れた帳簿。痩せて、何も食べなくなった幼い継子。そして、軽口ばかりで本心を見せない夫。 でも、構わない。私は各地を渡り歩いて、生きる術を拾ってきた。帳簿の不正を暴き、商会の妨害を伝手で迂回し、港町仕込みの保存術で蓄えを作る。――どこへ行っても食べていけるように、と母が遺してくれた、そのすべてで。 ただ一つ、誤算があった。 この冬を越えるころには、私自身が、もうこの家を、離れたくなくなっていたこと。 ※ざまぁはありません。静かに、確かに、家族になっていく物語です。

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小説を読もう2026/06/15
  • 現在の作品契約結婚のはずが、痩せた継子と冬に怯える辺境伯に「ひと冬の越し方」を教えていたら、いつの間にか本物の家族になっていました