あらすじ

春は、いつだって無遠慮にやって来る。 自分を好きになれない七瀬澪にとって、その眩しさは責められているようで苦しかった。 そんな春の日、澪は朝倉灯里と出会う。 灯里は、世界の欠けたところに美しさを見つける少女だった。 欠けた貝殻を月と呼び、溶けた雪を「雪だった水」と呼び、曲がった星を綺麗だと言う。 灯里と過ごすうち、澪は少しずつ世界の優しさに触れていく。 しかし、灯里を好きになることは、澪自身の弱さや醜さをも見つめることだった。 愛されても、自分を愛せない。 救われても、完全には救われない。 それでも、差し出された手を握り返すことはできる。 これは、最後まで自分を愛しきれなかった少女が、 それでも自分を愛そうとしてくれた世界へ、感謝を捧げる物語。 以下、登場人物紹介です。みおちゃんが主人公で語り手です。 七瀬 澪…自分自身に対して強い違和感と自己嫌悪を抱える高校生。 静かで控えめな性格だが、感受性は鋭く、世界の細かな揺らぎを受け取る力を持っている。 ただし、その感受性はしばしば自分自身を傷つける方向へ向かってしまう。 朝倉 灯里…澪の前の席になった少女。 明るく穏やかで、何気ない日常の中から美しいものを見つけるのが得意。

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カクヨム
カクヨム2026/06/15
  • 現在の作品ひだまりが愛してそれから