あらすじ
過労死――。
軍事関連企業で働いていた神崎春真は、終わりの見えない仕事に追われ続け、三十二歳という若さで人生の幕を閉じた。
気が付くと、彼は女神の前に立っていた。
新たな人生を与える代わりに、一つだけではなく、望むだけの加護を授けるという。
ならば遠慮はしない。
無限の魔力。
あらゆる魔法への完全適性。
そして、何でも召喚できる究極の召喚システム。
工場、都市、病院、大学、銀行、軍事基地、空港、港湾、人工知能、衛星通信網。
さらには戦車、戦闘機、空母、宇宙技術に至るまで。
文明そのものを呼び出せる力を望んだ。
女神は呆れながらも、それを許可した。
さらに彼には、日本列島と同等の大きさを持つ未開の島が与えられる。
莫大な魔力を宿した鉱脈。
ミスリル、オリハルコン、アダマンタイト。
世界中の国家が欲してやまない資源の宝庫。
その島は危険な霧によって隠されており、彼が認めた者しか立ち入ることができない。
そして転生した少年――
**ミカヅキ・フォン・エンタープライズ。**
十五歳。
人を圧倒する皇帝の威厳を宿した少年。
しかし彼は勇者でも救世主でもない。
誰かのために命を懸ける理想主義者でもない。
彼は知っている。
国家とは理想だけでは成り立たないことを。
軍事も経済も外交も、全ては現実の上に築かれることを。
だからこそ彼は決めた。
世界を救うのではない。
世界を支配するのでもない。
ただ、自分と家族が笑って暮らせる国を作る。
しかし――
文明レベルが中世で停滞した世界に、一つの超文明国家が誕生した時。
王国は震え、
帝国は恐れ、
教会は警戒し、
魔族は興味を抱き、
エルフもドワーフも獣人も、その存在を無視できなくなっていく。
世界最強の魔法。
世界最強の軍事力。
世界最強の産業基盤。
そして世界最大の秘密。
霧の向こうに眠る大帝国は、静かにその歴史を動かし始める――。
これは、一人の元社畜が異世界で築き上げる、前代未聞の超国家建国譚である。