あらすじ
塗装工として働く工藤宙(くどうそら)は、誰からも必要とされない灰色の日常に疲れ果てていた。ある夜、いつものようにコンビニへ立ち寄ったはずが、自動ドアの向こう側に広がっていたのは、二足歩行の動物たちが住まうメルヘンの世界だった。
そこで出会ったのは、眩しいほどに前向きな女子高生・城秋帆奈(あきしろはんな)
彼女の圧倒的な光と前向きな姿勢に、工藤は盲目的なまでの救いを見出し、彼女と二人で「現実への帰り道」を探す冒険へと身を投じる。
しかし、その旅路は徐々に歪んでいく。「元の世界へ戻る条件」を果たしたとき、工藤は気づいてしまう。自分たちが迷い込んでいたのは異世界などではなく、果てしない地獄だったことに。
一度味わった蜜の味は、二度と現実へは帰してくれない――。