あらすじ

※ 城を擬人化した歴史ファンタジーです。タイトルにて城名が入っている回は、身体修復描写、拘束表現、フェティッシュ性を含む演出があります。 【歴史×職人×人間形城郭】 廃城令で一度“殺された”城たちが、男の姿で目を覚ます。 新しい時代は、彼らを兵器と呼び、資産と呼んだ。役に立つ城を並べる、長い戦の世。 私は修繕師。傷ついた城を直す職人で、ただの——救いようのない城マニアだ。 担架で運ばれてくる彼らの体は、ひどく傷んでいる。腐った鉄筋、傾いた芯、砕けた石垣。直す仕事は、深く、長く、痛い。それでも彼らは麻酔を断って、歯を食いしばる。 やがて漆を引き、磨き上げる頃には——強面の城たちは、とろけて、頬を染めて、隠していた傷を露わにする。 本物か、偽物か。木か、コンクリートか。役に立つか、立たないか。 ——そんな物差しは、私の道具箱には入っていない。 私の前にいるのは、ただ、冷えて、手入れを待っている、一人の城。 直すのは、用途じゃない。 彼らの体に触れ、もう一度“城”に戻していく——修繕の記録。

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カクヨム
カクヨム2026/06/15
  • 現在の作品城たちの修繕師