あらすじ
人類が魔族に敗れた世界。
かつて森や川があった大地は、今では見渡す限りの砂漠となっていた。
水は貴重で、街の外には魔物がいる。
人々は今日を生き延びるだけで精一杯だった。
そんな世界で、十四歳の冒険者リンネには夢がある。
森を見たい。
誰もが「そんなものは存在しない」と笑う。
けれどリンネは信じている。
世界は、もっと綺麗だ。
魔法が苦手で、できることといえば走ることくらい。
それでもリンネは砂漠を越える。
やがて彼女は、白い髪の少女アリアと出会う。
古代文明を追う学者の少女と、森を夢見る冒険者の少女。
二人の出会いは、砂の下に眠る世界の記憶を呼び覚ましていく。
これは、滅びた世界で、それでも希望を手放さない少女の物語。