あらすじ
「申し開きが必要なのは、殿下、あなたのほうですわ」
衆人環視の断罪劇。婚約破棄を突きつけられ、すべてを失うはずだった公爵令嬢エルヴィラ。
――でも残念。これ、わたくしが三年かけて書いた筋書きですの。
父を陥れて死に追いやった王太子と、腐った貴族たち。その横領も売国も、今夜この場で、まとめて沈めて差し上げますわ。
完璧な復讐劇。たった一つの誤算を、除いては。
駒として引き入れたはずの最強騎士ヴィルヘルムに、本気で堕ちてしまったこと。
そして――
「俺は、あんたの剣だ。地獄へでも、斬り込む」
何の見返りも求めず、まっすぐにそう言うこの男が。ずっとわたくしを想いながら、「どうせ利用されているだけ」と、一人で勝手に諦めていたなんて。
ねえ、ヴィルヘルム。わたくしたち、両思いでしたのよ?
――気づいたのは、あなたが血に濡れて、わたくしの腕の中で倒れた、あの夜でしたわ。
黒幕令嬢 × 恋にだけ鈍い最強騎士。
すれ違い両片想いの婚約破棄ざまぁ、溺愛ハッピーエンド短編です。