あらすじ
20歳の引きこもりゲーマー・蓮水蓮(レン)が転移した異世界で得たのは、固有スキル【空間会計】だった。
街の鑑定士はそれを「手のひらに小銭を出し入れするだけのゴミ商人スキル」と鼻で笑い、彼を奴隷市場に売り飛ばそうと用心棒を差し向ける。
だが、異世界人たちは誰も気づいていなかった。
それが『手元』ではなく、視界内のあらゆる『空間』を指定できる能力だということに。
「勘違いするなよ。俺は仕様(ルール)をそのまま実行してるだけだ」
5メートル以内なら、障害物を無視して物質の『内側』に直接、硬貨を具現化(決済)できる――。
宿屋の赤リンゴの果肉に、あるいは襲いかかる用心棒の気管の奥深くに、音もなく埋め込まれる10円玉。
手持ちは2,540円。
だけど、能力の仕様を正しく理解すれば、俺はこの世界で最強の暗殺者にだってなれる。
勘違いした無能どもをお会計(チェックアウト)していく、冷徹ゲーマーの異世界円支配ファンタジー、ここに開幕。