あらすじ

川崎の自動車整備工場で、鉄と油にまみれて生きる三島公(みしま いさお)。ある日、修理に持ち込まれた高級セダンのグローブボックスの奥から、一枚の古い黄ばんだ納品書を見つける。そこに押されていたのは「小鳥遊」のゴム印。それは、小学三年生の運動会でたまたま手を引いてゴールした、あの女の子の苗字だった。導かれるように愛車を走らせ、お盆の帰省で賑わう長野県大町市へと向かう公。木崎湖の花火が夜空を染める中、彼はあるステーションワゴンの前で立ち止まる。これは、お互いの人生のメインキャストではない二人が、同じ夜空を見上げるまでの、静かで確かな夏の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/15
  • 現在の作品人生のキャストに彼の名前はない