あらすじ
大学三年の春。
就活に向き合いながら、自分の将来を確かめるように歩き始めたひとみ。
一方、慎一は、サーフィンでひとつの目標に届いたあと、地元の先輩に誘われてヨットの世界へ足を踏み入れる。
説明会、エントリーシート、リクルートスーツ。
港、ロープ、船舶免許、春の風。
同じ季節の中にいるはずなのに、ふたりの歩幅は少しずつずれていく。
心配しているから、少し腹が立つ。
好きになりかけているから、放っておけない。
「波待ちの言い訳」の後、「Paper Moon のいちばん長い夕暮れ」の前にあたる、ひとみと慎一の春の物語。