あらすじ
転生したら影だけだった。
「手違いで、あなたの肉体は消えてしまいました」
女神にそう言われた俺に残ったのは、地面に貼り付いた影だけ。声もない、体もない、触れることもできない。
それでも俺は這い始めた。
影として動くうちに気づいた。他の影に重なれば感覚を共有できる。光を内包すれば、光でも影でもない新たな力が生まれる。そしてこの世界の秘密は全部、誰かの影の中に隠されていた。
体を持たない者が、世界で一番重い存在になれるのか。
光魔法師との邂逅、影の世界への扉、そして光と影が融合するとき——影の勇者の旅が、今始まる。