あらすじ
「胸糞悪い展示会をやめなければ、萌芽CNSの人間を肉塊にする」
不穏な予告状を無視し、特殊なファラデーケージで覆われ、外界との通信を断絶した人工島「テスココ・アトール」で開催された、倫理崩壊した技術お披露目の博覧会。
「大腿骨もスパッと切れる」チェーンソー、記憶をさっぱり消す忘却剤、脳漿がパチパチと弾けるソーダ。
3日目、歓喜に沸くステージは、一瞬にして凄惨な惨殺テロの舞台へと変貌した。
散布される未知のガス。笑顔のまま刑に処される人々。
そして、檻の中に充満する「恐怖の赤い霧」。
萌芽ファームの植物学者・川口誠治は、自らもガスに呑まれながら、燃え落ちたステージの底から手書きの暗号メモ「D15M3M6」を発見する。
誰が、なぜ、この完璧な狂宴を仕組んだのか?監視アプリの目を盗む犯人の影 、関連他社の思惑 、そして突き止められた容疑者の「完璧すぎるアリバイ」 。
川口率いる即席調査隊が、泥臭い事実を積み重ね、真実の階段を上った先で目撃する人間の業。
一方、前作『球根彼女』の結末で人外の美女となった稲垣洋高(さつき)と 、彼の「人皮」を愛でる本田伊織の奇妙な同居生活もまた、このテロ事件の不穏な渦へと巻き込まれていく。 「皮を剥かれた我らが主」の幻痛が響く夜、美しくも不快なバッドエンドの法悦が幕を開ける。
※前作『球根彼女』をお読みいただいていると、より一層じっとりとお楽しみいただけます。読まなくても問題ありません。
※本作12章より先は、ミステリー要素があります。ぜひ、登場人物一覧表をご覧いただきながら、お楽しみいただければ幸いです。
※全26章、完結済み、毎日1話ずつ投稿
※(Interlude)とタイトルにある章は、ミステリーの伏線が含まれていないため読み飛ばせますが、没入感を高めるために読んでいただくのがオススメです。