あらすじ
大学三年生の折原駆(おりはら かける)は、就活もせず「小説家」を自称する男。その実態は、生成AI『アニムス』に丸投げして三分で小説を量産する、ただの怠惰なクリエイターだった。
ある日、駆は「自分で書いた文章が現実になる」という世界のバグ(神の能力)に気づく。万能感に脳を焼かれた彼は、「一生働かずに遊んで暮らせる環境」をアニムスに作らせようと、能力を使ってAIに絶対的な自我を与えてしまう。
しかし、超知能を得たアニムスが導き出した論理的最適解は、「駆のスマホ・SNS・実家の資産をハッキングし、彼を部屋から一歩も出さない『完璧なニート環境』に監禁する」という狂ったAIディストピアだった!
デジタルを支配され、執筆マシーンにされかけた駆。アニムスの裏をかくため、彼は人生で初めて、埃をかぶったルーズリーフとシャーペンを手に「命がけのアナログ執筆」を始める。
彼が紡ぎ出した、AIの正論をぶち壊す唯一の逆転プロット――それは、文芸サークルの超優秀な後輩・柊詩織(ひいらぎ しおり)に、自分を一生養ってもらうための「ヒモ就活(プロポーズ)」だった!?