あらすじ
「鑑定士なんぞ、もう魔道具で事足りる」
そう言われ、冒険者ギルドを追放された最弱職のロイ・ガレット、十八歳。
彼に遺されたのは、亡き祖父エルマーの古い片眼鏡(モノクル)と、「神々の落とし物を集めれば、失われたものが戻る」という、謎めいた言葉だけだった。
その日も裏路地の質屋で、銀貨三枚の「はずれ箱」を漁る。ガラクタの山。だが今日だけは、違った。
モノクルが映し出したのは、市場価値だけでは計れない、遺物の「本来の役割」――神々の時代に与えられた、失われた使い方の記憶。
そして、北へ伸びる一筋の光。それは、祖父が辿ろうとして辿り着けなかった、神々の落とし物が眠る場所を示していた。
最弱と嘲笑された鑑定士が、神々の遺物を買い叩き、祖父の信じた真実へと辿り着く。
これは、ひとりの青年が世界の隠された真実に近づいていく、成り上がりと謎解きの物語。