あらすじ

2020年秋、T大学附属図書館の薄暗い書庫で、一冊の汚れた冊子が発見された。 薄汚れた墨筆で記された名は――『明治37年 白鷺村一件控』。 それは、120年前に山形県の豪農・竹原家が所有する奇妙な洋館「白鷺館」で起きた、ある凄惨な密室殺人事件の記録だった。 明治37年11月15日。日露戦争の狂騒の最中、白鷺館の3階にある完全な密室で、19歳の美しい令嬢・竹原澄が絞殺体となって発見される。 事件からわずか3日後、警察は住み込みの女中・スエを逮捕。苛烈な取り調べの末に自白に追い込み、スエは3年後に獄中でひっそりと息を引き取った。 ――ひとつの「ありふれた過去の凶行」として、歴史の砂に埋もれるはずだった。 しかし、記録を追う「私」は、ある決定的な矛盾に気づく。

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カクヨム
カクヨム2026/06/14
  • 現在の作品白鷺館の殺人