あらすじ
手(ネイル)を汚すのはダサい。だからウチは、ヒールで化け物をぶちのめす。
異常な人口爆発で「人間の価値」がゴミ同等のディストピア。
レイナの生存戦略は、能力を使うたびに蓄積するドス黒い「魔毒」を、管理局からあてがわれた無能な男たちへリモート送信して脳を焼き切る――文字通りの『男の使い捨て』。
他人の男が何人廃人になろうが、ウチの心が痛むわけがない。
ウチは、もっと大切なものを自分の手で壊してここまで来たんだから。
「あーあ、また使い捨てか。今週のロットの男、ヤワすぎてマジ無理」
スペック重視のエリートも、筋肉バカのヤンキーも、一発でトんで即デリート。
ハズレガチャを引かされ続けて諦めかけたウチの前に、最後に現れたのは――1ミリもタイプじゃない、生きる気力ゼロの不愛想な6人目の男。
なんで? ウチの最高出力の毒をどれだけ流しても、コイツ、ケロッとした顔で生きてんだけど……。
絶対的な世界のルール(等価交換の呪い)から逸脱したバグ男とのリンク。
それは、ウチが誰の命もすり潰さない【魔毒自浄】の領域へと至り、このクソみたいなシステムごと踏み潰すための、最悪で最高のバディの始まりだった。
――ウチらの関係、マジ最強じゃん。