あらすじ

葉山(メンクリ通いの高校生)×清水(真面目な精神科医)

医師から渡された番号に、葉山は夜ごと短い連絡を送る。

部屋にいること。
外には出ないこと。
自分を傷つけるつもりはないこと。

それは、危うい夜を越えるための最低限の報告だった。

けれどある夜、葉山は決められた項目の最後に、ひとつだけ余計な言葉を付け足す。

「ラーメンまずかった。」

状態報告ではない。
必要な情報でもない。
本来なら、医師が読む必要のない一文。

それでも清水は、その言葉を読む。

読んだうえで、「不要です」と返す。

読まれることに縋る高校生と、医者の顔を置いていけない男。
境界線を越えないはずの二人が、たった一文のメールで少しずつ近づいていく。

静かな依存、医師と患者、読まれるだけで救われる夜の話。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/14
  • 現在の作品【読切】不要な一文―先生、その言葉まで読んだんですね―