あらすじ
毎週日曜21時に予約投稿の予定です
【あらすじ】
「自立を、服務規程違反といたします。」
「私は指導員。新人の心身を完璧に維持するのは、尊い業務よ」
少子化の極限に達した組織に舞い込んだ、唯一無二の至宝たる新人・星野葵。
中堅として完璧な仕事を誇る八重樫恵里は、「若手の離職を防ぐ」という社会的使命感の前に、ある暴挙に出る。
それは、彼の生活能力を、胃袋から、居住環境から、完全に管理することだった。
「これは業務よ。朝食を抜くことは規程違反。はい、お弁当を食べなさい」
「あなたの部屋の掃除を怠ることは安全衛生管理規程に抵触します。合鍵をよこしなさい」
最初は恐縮していた葵。しかし、美しき先輩の圧倒的な正論と、脳を蕩けさせる極上の手料理の前に、彼の男としてのプライドは静かに瓦解していく。
【作者より】
本作を開いていただきありがとうございます!
これまでの私の作品を追いかけてくださっている皆様にとって、本作はちょっとした「逆転の挑戦」となっております。
いつもは女の子が檻に囚われるお話ばかり書いてきましたが、今回は立場が逆。美味しい手料理と完璧な家事という逃げ場のない善意の前に、男の子である主人公が自ら進んで、内側からカチリと檻に鍵をかけちゃいます。
スタイルは少し変わっても、温かな牢獄の居心地の良さはいつも通りですので、どうぞ安心して彼の降伏を見守ってください。