あらすじ
お別れする自信が、まるで、ないのです。
一年で円満に離婚する。そういう、約束だったのに――。
二年前、婚約者を親友に奪われたフィーネは、もう恋なんてこりごりだった。
それでも家からの「早く嫁げ」の圧は止まらない。
愛のない結婚を押しつけられるくらいならと、彼女が思いついたのが「契約結婚」。
条件は三つ――一年後に円満離婚すること、互いの生活に干渉しないこと、そして絶対に恋愛感情を持たないこと。
選んだ相手は、辺境の領地にこもりきりで「笑わずの騎士」と呼ばれる、無愛想な子爵テオドール。
生まれてこのかた一度も笑ったことがないと噂される、こんな塩対応の人なら、間違っても恋に落ちようがない。そう、踏んでいた。
ところが、契約のおまけに付いてきたのは、まんまるで、ふわふわで、可愛すぎる従魔「モコ」。
さらに困ったことに――そのモコを撫でるときだけ、「笑わずの騎士」が、ひどく優しい顔をするのだ。
暖炉に足された薪。朝の温かいお茶。声にはしない、不器用な優しさ。
固く閉ざしていたはずのフィーネの心は、もふもふと、塩対応な旦那様の手のひらに、いつのまにか、すっかりほどかれて。
恋はしない。心は動かさない。そう誓ったはずなのに。
別れの日が近づくほど、どうして、こんなに胸が苦しいのでしょう。
恋に臆病なヒロインと、不器用すぎる旦那様と、まんまるもふもふが織りなす、契約結婚ラブコメ。
一話完結・読み切り。ほっこり甘い、ハッピーエンドです。
契約結婚/もふもふ/塩対応/溺愛/すれ違い/ハッピーエンド