あらすじ
花を持たない騎士がいた。
イルマ・ファルケンベルク。
幼い頃、彼女は物語の中の女騎士に憧れた。
剣を取り、主を守り、自分の足で立つ者。
誰かに奪われるのではなく、誰かを守れる者。
だが、現実の騎士道は、彼女のためには開かれていなかった。
それでもイルマは剣を取る。
それでもイルマは主を得る。
それでもイルマは、騎士であろうとする。
これは、本編のある夜に至るまでの、
花のない騎士の物語。
※本作は『絶壁の聖女』外伝です。
※本編第3章「鉄塊と無垢」【2】三本の蝋燭 読了後の閲覧を推奨します。
※性的暴力を想起させる描写、暴力描写、自死に関わる描写を含みます。