あらすじ
スキルなし、実績なし、所持金四千三百円。
高校を卒業した九条蒼士は「探索者になる」という一点だけを胸に大阪・難波へ乗り込んだ。だが大手サポート団体を八社回って、八社全部に門前払いを食らった。
行き場をなくした蒼士が最後に辿り着いたのは、アメリカ村の裏路地にひっそり構える零細サポート団体「クロスロード」——実態はほぼ喫茶店だった。
オーナーは口数の少ない渋いおじさん。情報担当は地下から出ない毒舌女。装備担当は高校生にしか見えない天才。攻略担当はなぜか最初から蒼士のことが嫌い。
最弱の出発点で、蒼士は遺物に触れたことで「無為(ブランクフォース)」という前代未聞のスキルを手に入れる。相手が強ければ強いほど、自分も強くなる——逆転のスキルを武器に、底辺から這い上がる戦いが始まる。
だがダンジョンの奥深くには、七年前の「大出現」を巡る業界最大の秘密が眠っていた。
居場所のなかった少年が、最強のチームになるまでの物語。