あらすじ
世界には勇者がいる。
魔王もいる。
国同士の戦争や陰謀、英雄たちの伝説も数え切れないほど存在する。
けれど、旅人カイルには関係がない。
彼が求めるのは、その土地でしか飲めない酒と、その街でしか食べられない料理。
港町の居酒屋で未亡人の女将と語り合い、
山間の宿屋で人生を振り返る老人と酒を酌み交わし、
歓楽街では夢を追う踊り子や、今日を懸命に生きる女たちと出会う。
出会いがあれば別れもある。
二度と会わない人もいる。
いつかどこかで再会する人もいる。
これは世界を救わない男が、
世界の片隅で生きる人々の人生に少しだけ寄り添いながら、
大陸中を旅する物語。
今夜もどこかの酒場で、新しい出会いが待っている。