あらすじ
就職も決まり、気の抜けた日常を送っていた大学四年の市原武は、何気なく立ち寄った神社で「うるう年の午前0時に参拝すると不老不死になれる」と記された黒い手帳を拾う。半信半疑のまま仲間三人と共に面白半分で参拝を実行した直後、雷鳴と閃光に包まれた四人は気を失い、目覚めると桟橋に立っていた。そこへ現れた豪華客船に乗り込んだ彼らは、豪華な食事や娯楽を満喫するが、武だけは星も月もない“明けない夜”の世界に強い違和感を覚える。翌朝になっても夜は明けず、食事の味は消え、やがて乗客の大半がゾンビのような怪物へと変貌し始める。混乱の中で武が手帳を開くと、「契約は成立しており、帰還するには手帳を持って海へ飛び込むこと」と新たな文言が浮かび上がる。四人のうち二人は逃げられず、武ともう一人だけが海へ飛び込むが、現実に戻れたのは武一人だった。仲間を失った罪悪感と悪夢に苦しむ武は、霊媒師の存在を知り相談を持ちかける。神社を調査した霊媒師が呪物を供養しようとした瞬間、手帳の力が働き、武は再び異世界へ引き戻される。そこで三人の仲間を見つけ出し、怪物に追われながら脱出を試みる中、突然“明けない夜”が破れ、世界が光に包まれる。霊媒師たちが呪物の供養に成功したことで呪いが解け、四人全員が現代へ帰還する事ができた。