あらすじ
俺の名前は上原タケル、どこにでもいそうなモブ顔の、ちょっとずんぐりした健康優良児、14歳だ。
最近、俺と同い年のきょうだいが、大人の階段を登ることになってしまった。
男の子と女の子の間では、ちょっと口にしにくい、アレだ。
いまでも同じ部屋に住むきょうだいなのに、こんなことになるなんて、むかしは考えてもいなかった。
時の流れは誰にだって平等で、そして残酷だ。
おたがい子供のままでいられたのなら、もっとずっと、平穏でいられたのかもしれない。
けれど、これが、始まりになってしまった。
この国には、実は隠れて妖怪、獣人などといった、そういう風に呼ばれている人たち、おおよそファンタジーと思われている人たちが、人目を忍んで暮らしている。
俺たちの一族には、それに関する秘密があった。きょうだいのそれは、その秘密が再び世に現れてしまったことを示していた…。
前兆を感じ取ったおやじらが、不穏な気配を調べ始めて不在のときに、最初の襲撃者が現れる。
俺、きょうだい、家族一同・たくさんの獣人・仲間たちを巻き込んだ騒乱が、いま、はじまる。