あらすじ

みにくいと笑われ、アヒル小屋を追われた一羽の子ども。 長い冬を越えた彼は、春の池で美しい白鳥たちに出会う。 「あなたも白鳥ですよ」 水面に映っていたのは、みにくいアヒルではなく、美しい白鳥だった。 本来なら、ここで感動の物語は終わる。 だが彼は、水面を見つめたまま言った。 「だから話が合わなかったのか」 自分は努力で白鳥になった。 諦めなかったから羽が白くなった。 アヒルは状態であって、運命ではない。 白鳥とは種ではなく、姿勢だ。 救われたはずの彼の自己肯定感は、一度かなり上空へ飛んでしまった。 白鳥たちは「いや、種です」と冷静に止め、アヒルたちは「アヒルのままで何が悪いんだ」と反論する。 それでも彼は、昔のアヒル小屋へ戻り、かつて自分を笑った兄弟たちに「気づき」を届けようとする。 やがて彼は、アヒルの子どもから「白くならなくても、池は渡れるよ」と教えられ、自分が少し調子に乗っていたことに気づく。 そして、反省した。 反省した結果、彼はその反省を教材化し、湖のほとりに白鳥アカデミーを開校する。 これは、みにくいと思われていた子が美しい白鳥になる話ではない。 白鳥だと判明した瞬間、救済された本人の自己肯定感が暴走し、周囲の水鳥たちを巻き込んでいく話である。

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カクヨム
カクヨム2026/06/13
  • 現在の作品みにくいアヒルの子、白鳥だと判明した瞬間に自己肯定感が暴走する